今回紹介するのは「Aerosmith – Fallen Angels」です。
世界の闇に光を注ぐ。壮大で感動的な楽曲です。
楽曲
作詞 Joe Perry
作曲 Ricard Supa
1997年にリリースされた12thアルバム「Nine Lives」に収録された曲です。インドテイストの強いアルバムですが、彼らの音楽と素晴らしい融合を魅せています。
アーティスト
1973年にデビューし、一気にスターダムに駆け上りますが、メンバー間の仲違いによる、脱退、復帰、セールスの低迷期からの劇的な復活など、波乱万丈なバンドです(笑)そして、今もオリジナルメンバーで活動していますが、2012年以降、新譜のリリースはありません。
彼らの曲は、日本でもCM・ドラマ・映画などなど数多く起用されているので、誰もが一度は耳にしたことがあると思います。有名なところでいうと「Walk This Way」、「I Don’t Wanna Miss a Thing」あたりでしょうか。
出会い
そもそもこのバンドとの出会いは、洋楽を聴き始めたころ、音楽雑誌や他のアーティストのCDのライナーノーツに度々名前を見かけていて、初めて見たのがMTVで流れる、「Crazy」のPVを見たときでした。正直、メロディはものすごくキャッチーで、サウンドもすごくカッコイイ!声もカッコイイ!、、、ただ、スティーヴンの容姿だけが、最初は「この人がヴォーカル?」って(笑)
本当にすいません。
ただ、「ヴォーカルはバンドの中で一番顔が良い」そんな漠然としたイメージを持っていたんです。日本人ってそんな感覚を持っていると思うんです。とくに何十年も前の時代ですから、今以上に。
それでも、曲はめちゃくちゃカッコいいんで、聴きまくっていたんです。そしたら不思議ですよねぇ、どんどん、どんどん彼がカッコよく見えてきて(笑)気づけば彼の虜に(笑)
そして、僕の中で最高のヴォーカリストの一人になりました。僕が彼らを知って、初めてリアルタイムでリリースされた新譜が「Nine Lives」で、その中に、今回紹介した曲が収録されていました。
曲調
イントロ30秒近く、アウトロ2分以上、一曲通して8分以上。通常の曲に比べると非常に長い曲になっています。イントロとアウトロは無国籍の民族音楽のような感じです。
正直、メロディは非常にキャッチーなので、イントロとアウトロを別クレジットにして曲をコンパクトにすれば、タイアップ使用などでヒットしたんではないかと。それをせずにすべてをまとめて1曲にしているところにバンドとしてのこだわりを感じます。
個人的に持っているこの曲のイメージは「光」。それは、希望という光だけではなく、世界に起こるあらゆる悲劇を映し出す光。それを「目を背けずにしっかりと見るんだ」というメッセージが感じられます。
演奏自体は派手過ぎず、まったりとした印象を受けます。ジョー・ペリーのギターソロはスライドギターで、そこまで弾き倒している感じではない、、、、ただメンバーの奏でる一音一音に熱さを感じます。
そして、スティーブン・タイラー。彼がこの曲を引っ張っているというか、彼は他の曲でもフェイクは使用するのですが、いつでも余裕があるというか、そこがカッコよかったりするんですが。
この曲に関しては、限界ギリギリを攻めているというか、必死といううか、そんな感じの彼の歌い方を聴けるのは、この曲だけではないかと個人的には思っています。
歌詞
悲劇の溢れた世界。それを目の当たりにして絶望する。
確かに世界中には想像もつかないような悲劇が日々、数多く起こっています。遠すぎて想像もつかないこともあります。恵まれた日本。比べてみれば幸せではないかと。そういうことではないと思うんです。どんなに恵まれていようが、どんな環境であろうが苦しみは感じます。そしてみんな必死に生きています。
一番良くないのが、見ないように目をそらすこと。近くにいる人から優しさの輪を広げていって、少しづつでもそれを世界中に広げていく。別に大それたことをする必要はないと思うんです。
苦しんでいる人は、すぐ近くにいます。
シチュエーション
「優しさ」って難しいですよね(笑)「大変そうだな」と思っても、「おせっかいかなぁ」と思って、手を引っ込めること、自分もよくあります(笑)結構勇気いりますよね。
でも、その小さな優しさが大きな輪になっていくのかもしれませんね。実際、自分が優しくされて、「おせっかいだな」と思う事って、ほぼないですから。「ありがたいな」と(笑)自分が過剰に気にし過ぎているのかもしれないですね(笑)
「優しさは回り回って、また自分に返ってくる。」根拠はない確信を自分は持っています(笑)「明日は誰かを助けてみようかな?」そんなことを思いながら、飲んじゃってください(笑)
こんな風に考えると不思議ですが、、、なんかほっこりしませんか?
おすすめアルバ
おすすめのアルバは、今回紹介した曲が収録されているアルバム「Nine Lives」です。彼らのすごいところは、これだけ長いキャリアの中で、ぽんぽん名盤を出してくることです。だいたいこれだけキャリアが長くなってくると、アルバムで「この曲はいいけど、この曲はちょっと、、、」みたいに、全曲いい!ってパターンはほぼないんですが、これが世界中から支持されるモンスターバンドなんですね。
というわけで、このアルバムは、捨て曲なしの名盤です!ぜひ聞いてみてください!
まとめ
このバンドは、自分が持っていた「ヴォーカリストは顔が良い」といった愚かな偏見をぶち壊し、聴く音楽の世界を大きく広げてくれました。彼らも、もういい年ですがまだまだ活躍してほしいです。
そして、早く新譜出してくれ~~~~(笑)