今回紹介するのは「桑田佳祐 – いつか何処かで(I FEEL THE ECHO)」です。
落ち込んだ時、外を歩きながら聴いてみてください。
聴いているうちに、足取りも軽くなり、少しづつ心も晴れてきます。
出会い
出会いは「彼女が水着に着替えたら」という映画を見たときでした。
この映画は、原田知世、織田裕二主演で1989年に公開されたバブル絶頂期って感じの映画なんですが(笑)自分は映画館ではなく、だいぶ経ってからレンタルビデオで見ました。
その中の最重要シーンともいえるような場面で、この曲が挿入歌として使われていました。そのシーンも相まって、聴いた瞬間に「良い曲だ!」と思いました。
当時は、ネット環境も整っておらず、とりあえずこの映画に使われている他の曲はサザンオールスターズの曲なのはわかったので、どのアルバムに収録されているのか探しまくったのですが、見つからず、、、
シングルのカップリングなのかなぁと思いつつ、見つけられず数年が経っていました(笑)
ネット環境も整ってきて、ふと思い出して検索してみたら、桑田さんのソロ作品でした!そっちかぁ、、、と(笑)
*この映画は全曲、サザンオールスターズの曲で行くはずだったのですが、脚本家の方が桑田さんに直談判し、この曲を使用することになったそうです。
最近では、綾瀬はるかさんが出演している、UNIQLOのCMでも流れていたので、聴いたことがある方も多いのではないでしょうか?
前述した映画「彼女が水着に着替えたら」。結構古い映画ですが、今の映画にはない、バブリーで、ある意味ファンタジーのような雰囲気が大好きで、今でも年に一回は必ず見てしまいます。
明るい気分になれる映画なので、気になる方はご覧になってみてください。
アーティスト
1978年にサザンオールスターズのヴォーカルとしてデビュー、1987年からバンド活動と並行しソロ活動も始める。
デビューから常に第一線で活躍し続けている、国民的アーティストですね。
2010年に食道がんを患われるも、それを乗り越え現在も精力的に活動されている。
また、HIV啓発チャリティーや震災復興チャリティーなど、チャリティー活動も積極的に行っている。
アーティスト情報:桑田佳祐 – Wikipedia
楽曲
作詞・作曲 桑田佳祐
編曲 小林武史 桑田佳祐 藤井丈司
ソロの2枚目のシングルとして1988年にリリースされた。1stアルバム「Keisuke Kuwata」に収録され、その後、「フロム イエスタデイ 」、「TOP OF THE POPS 」、「I LOVE YOU -now & forever- 」といったベストアルバムにも収録されている。
曲調
イントロから桑田節というか、サザンオールスターズもそうですが、彼の楽曲のシンセの音色、フレーズってどれも印象的で耳に残りますよね。
個人的に、桑田さんってメロディと同じくらいイントロを大切にしている方なんじゃないかと思っています。確かにイントロって大切ですよね。そこで、聴く人を惹きつけることでその後の、Aメロ、Bメロ、サビと聴いてみたいと思いますから。極端な言い方をすると、変なイントロだとサビに行く前に聴くのをやめてしまいます(笑)
そして特筆したいのは、この曲の雰囲気です。哀しくなり過ぎないというか、程よい寂しさを感じさせてくれます。そのバランスが絶妙で、楽器の音色一つ一つは寂しげなんですが、全てが合わさると暖かく、優しいんです。不思議です。
歌詞
別れた恋人を想う歌ですね。切ないです。
別れてキツいのって、別れた瞬間より、別れた後からの時間なんですよね。
別れた瞬間って、「仕方ない、前に進もう。」って思えたりするんですが、そのあと実際に生活していると、色んな事でフラッシュバックします。一緒に歩いた場所、一緒に行ったお店、一緒に食べたもの、一緒に聞いた曲、一緒に見た映画、などなど、まさに地雷だらけなんです(笑)その都度ノスタルジックになってしまう、、、
「ECHO」、、、まさにその通りだと思います。この言葉のチョイス、桑田さんさすがだなぁと思います。
そしてタイトルの「いつか何処かで」、、、また会いたいと願ってる!女々しいですね(笑)
すごく生々しいというか、人間らしい。奇麗には描かないけど、どろどろしていない。桑田さんの絶妙なワードセンスがあるからこそ、多くの共感を得られるんですね。
シチュエーション
失恋をしたときはもちろん(笑)、何か落ち込んでいる時、外に出て歩きながら聴いてみてください。
何故かわかりませんが、歩みが軽くなります、そして気分も少し晴れてきます。騙されたと思ってぜひ試してみてください。
いっぱい歩いて、帰っておいしいビールを飲みましょう!(笑)
おすすめアルバム
おすすめのアルバムはベストアルバムの「TOP OF THE POPS」です。
彼のソロ作品を初めて聞くには、ちょうどいいと思います。もちろん今回紹介した楽曲も収録されていますし、ソロならではの桑田節も聴けると思います。
まとめ
彼はJ POPの礎を気付いたと言っても過言ではないほど、後に出てきたアーティストへの影響は計り知れません。
英語を交えた歌詞、社会風刺的なギリギリの歌詞、彼が音楽業界の第一線で、これだけ自由なスタンスで活動を広げてきたからこそ、今のアーティストが自由な音楽表現をできているのかもしれません。本当に偉大なアーティストです。