今回紹介するのは「LUNA SEA – Crazy About You」です。
勇気を出した未来、出さなかった未来。どちらを選ぶか?
楽曲
LUNA SEAは基本的に作詞・作曲のクレジットが「LUNA SEA」とバンド名になっているのですが、この曲は原曲をベースのJさんが作ったようです。
彼らは、原曲をメンバーそれぞれで作成し、その後、ジャムセッションなどを行い、全員で煮詰めていくそうです。
2000年リリースの7thアルバムに収録されている。原点回帰の意図を含めタイトルは、インディーズ時代のバンド表記「LUNACY」となっている。この作品は終幕前の最後のオリジナルアルバムとなっている。
アーティスト
1989年に結成し、インディーズを経て1992年にメジャーデビュー。着々と人気を集め、1994年リリースの「TRUE BLUE」でオリコンチャート初登場1位を獲得し、一躍スターダムを駆け上がる。その後もヒット曲を飛ばし続けるも、2000年に終幕宣言をし、事実上の解散となる。
その後は各々ソロ活動をし、一夜限りの復活ライブなどを経て、2008年に「REBOOT」と表し、活動を再開する。
活動再開後も楽曲リリースやライブ活動、ソロ活動など精力的に活動するが、2022年の30周年の記念ツアー終了後、ヴォーカルの河村隆一さんの声帯にできた静脈瘤(微小血管病変)を除去する手術を行うため、バンドは充電期間に入ることを発表した。
アーティスト情報:LUNA SEA – Wikipedia
出会い
この曲との出会いは、4thアルバムの「MOTHER」がリリースされた頃に彼らの楽曲はよく聴いていたのですが、洋楽を聴くようになり疎遠になっていました。
数年経って、また邦楽も聴くようになった頃、テレビで「TONIGHT」という曲が流れているのを聴き、カッコイイ!と(笑)
それでアルバムを買ったのですが、すごくいいアルバムで、7枚目のアルバムで、ここまでの傑作を作るのかと。
このアルバムは制作期間を設けずに、とことん作り込んだようです。メンバーも「これがラストアルバムになってもいいくらいのものができた。」と言っていたそうですが、残念ながら本当に終幕前の最後のオリジナルアルバムになってしまいました。
そんなアルバムのラストにこの曲が収録されていました。
曲調
彼らには珍しい感じのバラードです。王道のロックバラードなんですが、まず彼らの楽曲でここまでラフな雰囲気は珍しいです。
それまでの彼らの楽曲には隙がないというか、緻密なイメージがあったので驚きました。また、楽器の音色も真矢さんのドラムは軽めだったり、SUGIZOUさんのギターも生音に近い。
何よりもギターソロです。こんなギターソロ弾くんだ!?と。そしてメチャクチャかっこいい(笑)
バンドとして新たなスタートへ向かうための、試行錯誤やチャレンジがなされたんだというのがわかります。
構成ですが「静と動」を極端に繰り返すドラマティックな構成ですね。そしてここまで壮大な雰囲気にもかかわらず、楽器はギター・ベース・ドラムのみ。バンドとしてのこだわりも感じます。
歌ですが、かなり音域の幅がありますね。それもAメロ・Bメロの低い音程から、サビで一気に高くなります。これも面白いですよね。普通はAメロからサビへだんだん高くなっていくものなので、ヴォーカリストとしてはかなり歌いずらいとは思いますが、さすがです河村さん。
河村さんの声は特徴的ですよね。奇麗で爽やか、心地いい声なのにLUNA SEAのような激しいサウンドにも合う。というか、LUNA SEAの世界観は彼の声なしには完成されないと思います。
歌詞
好きでしょうがないのに、どう気持ちを伝えればいいのか分からない。不器用にも見えますが、誰もが経験したことがあるんではないでしょうか?
本当に好きになると、失うのが怖くて、遠回しな言い方をしたり、避けてしまったり、、、家に帰って、そんな自分が惨めになる(笑)
想いはいつでも儚いままで通り過ぎていく
そんなことをしてるうちに、掴み損ねて見送った恋、、、ないですかね?(笑)私はあります(笑)
「勇気を出す」って大切ですよね。結果はどうあれ、勇気を出したその先の未来と、出さなかったその先の未来は全然違いますからね。
シチュエーション
最近思ったんですが、「勇気がある人」って自分らしく生きてる人なんじゃないかなぁって。
「空気を読む」とか「人に合わせる」とかって、日本では美徳とされていますが、それは自分を押し殺すことで、、、
私は「自分らしく生きたい」と思いながら「人に合わせる」。そんな矛盾した生き方をしていたのだと、やっと気づきました(笑)
だから恋に限らず、色々なことに「勇気を出していこう」と思っています。今までとは全然違う未来が見られる気がします。
おすすめアルバム
おすすめのアルバムのは今回紹介した楽曲も収録されている「LUNACY」です。彼らのほかのアルバムとは、かなり毛色の違うアルバムですが、捨て曲なしです!ぜひ聴いてみて下さい!
まとめ
正直、今回紹介した楽曲の収録されたアルバム「LUNACY」を聴くまで、そこまでのめり込んで聴くほど好きなバンドではありませんでした。ただメンバーのこのアルバムに込めた情熱が、私の彼らに持っていたイメージすら覆され、感動させられました。
あれほどまでに成功を収めていたにも関わらず、ここまで音楽に実直に向き合う姿勢には感服いたします。