今回紹介するのは「CHAGE and ASKA – PRIDE」です。
すいません。残念ながら試聴リンクを見つけられませんでした。
どれだけ苦しくても、一つだけ失ってはいけないものを教えてくれます、そして辛い背中をそっと押してくれます。
楽曲
作詞・作曲 飛鳥涼
編曲 澤近泰輔
1989年にリリースされた12ndアルバム「PRIDE」に収録されている。CHAGE and ASKAとしてはシングルカットはされていないが、ファンの間では人気のある曲で、ベストアルバムにも収録されている。2021年には、ASKAのソロ名義でセルフカバーし、シングルリリースされている。
アーティスト
1979年にデビュー。「ひとり咲き」でデビュー。デビュー当時はヒットするも、フォークデュオの印象が強かったが、途中からデジタルサウンドを使用するようになり、音楽性をガラッと変化させていく。ヒット当時の彼らの音楽を知っている方は、デビュー当時の楽曲を聴くとビックリするかもしれません(笑)
音楽性の変化も、二人組というフットワークの軽さと、彼らの類まれなる才能によるもので、次々とヒット曲を飛ばし「SAY YES」のリリース時などは、J-POP界はもう彼らの独壇場のような感じでした。
2000年代頃からは大きなヒット曲はないものの、お互いのソロ活動と並行し活動を続けていました。そして、2009年に、お互いソロ活動に専念するため無期限の活動休止。2013年に活動再開を発表するも、翌年にASKAが覚せい剤取締法違反で逮捕されてしまう。そして、お互いソロで活動を続けるものの、デビュー40周年となる2019年に、ASKAが正式に脱退し、事実上の解散となる。
アーティスト情報:CHAGE and ASKA – Wikipedia
出会い
出会いは、昔、友人とお酒を飲んでカラオケに行ったときでした。当時の私はCHAGE and ASKAの曲はシングル曲を聴いたことがあるくらいで、それほど詳しくは知りませんでした。
「これいい曲なんだよ」と言って友人が歌ってくれました。いやぁ、衝撃でしたねぇ、感動のあまり、もう一度歌ってもらいました(笑)
翌日にはCDを購入しました。友人の歌も良かったのですが、やはり本物はすごかったです(笑)
曲調
イントロの美しいピアノのフレーズから始まり、寂しげなAメロからサビに向け、だんだんと盛り上がっていき、サビで一気に盛り上がります。この曲は、それだけに留まらず、1番、2番とサビを重ねるごとに、ストリングスやコーラスが加わっていきます。
どんどん大きな力で鼓舞されているような感覚さえ味わえます。そして、不思議と奮い立たされてしまう(笑)
歌ですが、本当にASKAさんの歌い方は個性的ですよね。誤解を恐れず言うと、正直、歌詞が聴きとり辛かったりもするんですが、すごくパワーがあって、否応なく惹きつけられてしまうんですよね。不思議です。
こういう癖のあるヴォーカリストが個人的には大好きで、最近は歌の上手な人は増えましたが、クセのある人があまり出てこないなぁ、と少し寂しかったりします(笑)
そしてCHAGEさんのコーラス。ASKAさんの印象がどうしても強いですが、綺麗な声ですよね。ASKAさんの声をより引き立たせること、そして、楽曲をより良くすることに徹していますよね。いぶし銀です。
歌詞
何をやっても、どれもこれも上手くいかないことありますよね、そういう時に限って追い打ちをかけるように不幸なことがあったり、、、しんどくて、もう何もかもどうでもよくなっちゃいます(笑)
そんなとき、この歌詞は大切なことを教えてくれます。「PRIDE」は捨てるなと。
「PRIDE」を捨ててしまうと、あれもこれもどうでもいいかぁと、投げやりになって、「あれもいいや」、「これもいいや」みたいに変な逃げ癖が付いて、だんだん自分が腐っていってしまう。もう蟻地獄のように。
自分が自分を投げ出してしまったら、もう誰にも自分を救えません。
「PRIDE」さえ持ち続ければ、今がどんなに惨めでも、必ずまた立ち上がれます。自分を守れます。
私もこの歌詞に救われました。
そしてこの歌詞の、もう一つ秀逸なのは情景模写です。映画のワンシーンを見ているように情景が目に浮かんできます。ASKAさんは素晴らしい作詞家ですよね。
シチュエーション
辛い時、ボロボロな時はぜひこの曲を思い出してみてください。普通の時聴いても、もちろんいいですが、本当にしんどい時、奮い立たせてくれます。
あと、近くに落ち込んでる人がいたら、ぜひ聴かせてあげてください。何なら一緒にお酒でも飲みながら聴いてもいいですね。
おすすめアルバム
おすすめのアルバムは「VERY BEST ROLL OVER 20TH」というベストアルバムです。彼らの全盛期の音楽を堪能できます。もちろん良い曲満載です。