Soul Asylum – Misery

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洋楽 90s

今回紹介するのは「Soul Asylum – Misery」 です。

そんなに、暗い曲ではないのに、なぜか感じてしまう寂しさと空虚感。

 

楽曲

作詞・作曲 デイヴ・パーナー

前作のヒットを受け、1995年にリリースされたアルバム「Let Your Dim Light Shine」に収録。シングルカットされビルボード20位になり、ヒットしている。

アーティスト

バンドの前進である、「ラウド・ファースト・ルールズ」といううバンドから活動をはじめるも、なかなかヒットに恵まれず、解散すら検討されたようですが、1992年にリリースされたアルバム『Grave Dancers Union』が大ヒットし、一気にスターダムを駆け上ります。

その後はメンバーチェンジ、メンバーの死を乗り越え、現在も活動を続けています。

最後にリリースされたアルバムは2006年で、現在のオリジナルメンバーはヴォーカルのデイヴ・パーナーのみとなっています。

このバンドのエピソードと言えば、1992年にリリースされた「Runaway Train」のPVで実際の行方不明の子供たちの写真と名前を流し、後に家族と再会したといったことがありました。そして、この曲はグラミー賞も受賞しています。

アーティスト情報:ソウル・アサイラム – Wikipedia

出会い

出会いは、ちょうど洋楽を聴き始めたころ、洋楽の良さがよく分からないまま、とりあえず家でMTVを見まくっていた頃でした。洋楽を聞きなれていない自分でも「いい曲だなぁ」と思い、当時、この曲がヒットしていてMTVでもかかりまくっていました。

初めて聞いて衝撃を受けたというよりは、どんどん刷り込まれ、どんどんハマっていったという感じでした。

曲調

彼らは、当時流行していた、グランジミュージシャンのような容貌ですが、音楽自体はそこまでダークなものではなく、メロディもキャッチーだったりします。なので洋楽初心者の当時の自分にも引っかかったんだと思います。

このバンドから感じるのは、ダークさというよりは、「切なさ」や「寂しさ」。それを、明るすぎず、暗すぎず、いいバランスで表現しています。

一曲を通して、メロディは明るいが、音は寂しげ。絶妙なんです。

この曲の展開は、わりと激しめなんですが、一貫してもの寂しさを感じるのは、ヴォーカルのデイブの声ですね。

そこまで抑揚の激しい声ではありませんが、声質ですね。「ミスター寂しげ」(笑)いい声ですね。

歌詞

「Misery:惨めさ」。「惨めを生産する会社を作ろう。」(笑)もうどうでもいいよ。皮肉交じりの絶望感。それでも、本当はこんな気分から抜け出したいという思いも垣間見えます。

人の心の矛盾というか、諦めたふりをして希望を抱いてる(笑)

こういう皮肉っぽい曲、自分は好きです(笑)

前向きだけが良いことではないですからね、人の心はいろんな方向を向きますから(笑)

シチュエーション

惨めになること、皮肉を言いたくなること、「もうどうでもいいや」って思うこと、あるはずなのに、今の世界では脅迫にも似た清廉潔白を他人にも、そして自分にも求める風潮がある気がします。実際に感じた思いを押し殺すのって違和感があります。だってそれも一つの感情、自分へのメッセージです。

いいじゃないですか、誰かに聞かせるわけでもない。せめて自分だけは受け入れてあげましょう。

人は足りないままで生まれて、足りないままで死んでいく、、、自分はそんな風に考えると心が少し楽になります。飲みましょう(笑)



おすすめアルバ

おすすめのアルバは「Let Your Dim Light Shine」です。洋楽を聴き始めて、やっと聴けそうなバンドを見つけた!ということで、とにかく必死に聴いていた(笑)そんな思い出が個人的にはあります。もちろん収録曲はいいので、ぜひ聴いてみていただきたいです。


まとめ

このバンドは、自分を洋楽の世界に連れて行ってくれた、そして洋楽の聴き方を教えてくれました。出会えたことに感謝です。